糖尿病患者さんを支える技術
私たちの体は、食べ物や飲み物をエネルギーに変換する優れたシステムを備えています。その仕組みを備えた臓器が「すい臓」です。正常に機能している時は、すい臓から分泌されるインスリンにより、血液中のブドウ糖が細胞の栄養に変換されます。すい臓がブドウ糖とインスリンの最適なバランスを保ってくれるため、たいていの場合、そのことを意識する必要はありません。
しかし、この生物学的システムが機能しなくなる糖尿病を患うと、血糖値の監視やインスリン投与という問題に毎日向き合わなければならなくなります。そこにミスは許されません。血糖値が高すぎても低すぎても、深刻な健康問題を引き起こす可能性があるからです。
そのように、自然の力が働かない時、科学が答えをくれることがあります。糖尿病の治療は、まさに科学が力を発揮する分野です。SABIC(サビック)は、継続的な血糖モニタリング、インスリン自動注射器およびペン型注入器のための材料を提供しています。また、他社と連携し、必要な時に最適な量のインスリンを放出する人工すい臓の役割を果たすクローズド・ループ・システムの開発にも従事しています。患者さんの皮膚に装着する機器は、小さく強く軽量で、インスリンを適正に投与できる必要があります。特別に調合されたSABIC(サビック)のポリマーは、このイノベーションの実現に必要な性能を提供します。
継続的なモニタリングや血糖値の管理の必要性を減らすことで、糖尿病患者の日常生活の負担を軽減することができます。