医療機器の安全性・耐久性を向上
病院において衛生は生死に関わる重要事項です。 医療関連感染から患者さんを守るため、医療施設や医療機器を強力な消毒剤を用いて頻繁に徹底洗浄・消毒する必要があります。 言うまでもなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機によりその重要性はかつてないほど高くなっています。
とはいえ、医療機器を清潔に保つために強い薬剤で消毒を行うと、医療機器に使われている熱可塑性材料が劣化するおそれがあります。 従来のポリマーにアルコール、ペルオキシド、第四級アンモニウム化合物のような消毒剤を使うと、劣化やひび割れが生じ、高価で重要な機器の寿命が短くなる可能性があります。
これは医療従事者たちのジレンマとなっています。患者の安全を守りつつ、医療機器が適切に機能するという信頼感を得るするにはどうすればよいのでしょうか。私たちの新しい材料群は、まさにこうした問題の解決に取り組んできました。SABIC(サビック)のLNP™ ELCRES™ CRX樹脂は、今日の医療業界の標準となっている強力な消毒剤にも強く、優れた耐久性を備えたポリカーボネート共重合体です。
SABIC(サビック)独自の共重合体技術は、強力な化学消毒剤を頻繁に使用した際に生じる割れを防ぎます。診断設備、画像撮影装置、病院用ベッドなどの医療機器にこれらの共重合体を使用することで、今日の徹底した洗浄・消毒プロトコールへの対応が可能になります。製造業者は、既存の製造工程を変えずにELCRES CRXグレード樹脂を導入できるため、新たに設備投資することなく製品をアップグレードすることができます。
この材料を使用した機器は、患者の安全を守る病院の取り組みの一助となるでしょう。医療設備の耐用年数の延長が可能になり、製造業者は、保証期間内の製品交換費用を削減することができます。
先進的な材料により、衛生と高性能の両立が実現します。