栽培が困難な土地でも大豊作を。
水。 それは農業に不可欠でありながら、厳しい栽培条件を抱える中東地域で大きく不足しているもの。
干ばつに瀕する農家には、少量の水でより多くの収穫を実現できる新しいシステムが必要です。
サビックは農家との提携プログラムに参加しています。この活動はサウジアラビア王国内の農業に始まり、世界的に重要なものへと発展しました。
サウジ政府が設立した農業研究センター「エスティダマー」では、サビックが資金と運営面を担い、学識専門家、農業経営者、地域農家らの専門知識を集結させて、食料の安全保障と給水の効率化に特化した研究を進めています。同センターではすでに、かつてない収穫量のトマト栽培に成功しています。
従来のハウス栽培では、トマト1キロあたり200 リットル(巨大な庭用貯水タンク2台分)の水を必要としますが、エスティダマーのハウス栽培では、1キロ当たりわずか7リットル(大型飲料ボトル約3本分)の水で上質のトマトが実りました。
より大きな収穫を得るための種が、世界で最も厳しい栽培環境下で芽吹いています。