持続可能性に配慮した設計
私たちが使用するすべてのデバイスには、カーボンフットプリントがあります。SABIC(サビック)のバイオベース材料は、製品の開発・改良に伴うカーボンフットプリントを削減し、持続可能性の目標を達成するのに役立っています。
消費者向けエレクトロニクス製品は常に進化しています。競争の激しい市場において、各メーカーはより軽く、より強く、より薄型で、なおかつ優れた安全性と性能を備えたデバイスを作る方法を模索し続けています。
そんな中、現在メーカーは新たな課題を抱えています。それは、次世代のデバイスを生み出すと同時に、持続可能性の厳しい目標をいかに達成するか、ということです。多くのメーカーは「二酸化炭素排出量実質ゼロ」を目標に掲げていますが、これには複雑なサプライチェーンのあらゆる側面の見直しが必要となります。また、環境に配慮した製品やサービスに対する消費者ニーズもますます高まっています。
化石資源や鉱物資源から作られる材料は、二酸化炭素排出量やエネルギーコストが高く、デバイスが環境に与える影響の大部分を占めています。バイオベース材料は、カーボンニュートラルな原料から作られるため、カーボンフットプリントを縮小することができます。とはいえ、必ずしも化石由来の材料と同等の性能が得られるわけではありませんでした。
材料技術の新たな進歩により、バイオベースポリマーは史上初めて、従来の材料と同等の性能と持続可能性に関するメリットの両方を提供できるようになりました。SABIC(サビック)の新しいバイオベースポリカーボネート(PC)コポリマーは、バイオ由来成分を50%含有しながらも、化石原料を用いたポリマーと同等の耐熱性、機械的性能、加工性、難燃性を実現しています。化石燃料を原料とする既存の材料の代替として使用できるため、顧客との再検証や再仕様化の必要はありません。
しかも、SABIC(サビック)のバイオベース材料は廃棄物や残渣から作られるため、食物連鎖との競合もありません。当社のバイオベース化合物は、廃植物油や木材加工業から出る廃油を使用しています。SABIC(サビック)のLNP ELCRIN EXL7414Bコポリマーに関する社内評価では、化石由来の代替品と比較した場合、この新しいバイオベース樹脂1kgあたり、2kgのCO2削減が可能であることが示されています。この材料は国際認証制度ISCC+(International Sustainability and Carbon Certification Plus:国際持続可能性カーボン認証)の初の認定を受けています。
バイオベースポリマーを使えば、イノベーションを求め続けるメーカーのニーズと持続可能性の目標を一致させることができます。
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