あらゆる段階で持続可能性に対する責任を負うために
日用品の持続可能性および原材料の供給源に関する説明責任能力が、ますます重視されつつあります。
SABIC® ポリプロピレン(PP)コンパウンドおよび STAMAX™ PP 樹脂など、認証取得済みの再生可能・循環型の新しい製品群は、SABIC(サビック)の化石資源由来製品に代わるものであり、化石由来品とまったく同じレベルの性能と品質を提供するため、長い時間をかけて技術的検証を行うことなく代替可能です。
ベルギーのヘンク市にある製造拠点で生産されている、これらの再生可能原料やリサイクル原料をベースとしたポリプロピレン(PP)コンパウンドと STAMAX™ 樹脂は、その大規模生産に対し、業界初のISCC Plus認証(国際持続可能性カーボン認証)を取得しました。
こうした認証済みの再生可能・循環型製品の提供は、SABIC の広範な TRUCIRCLE™ イニシアチブの一環です。このイニシアチブは、プラスチック産業の循環型経済への移行を加速させ、自動車産業向けの、より持続可能な材料ソリューションに対する世界的な需要の高まりに対応するための取り組みです。
その最終的な目標は、プラスチックを高品質な用途に再利用し、貴重な使用済みプラスチックが廃棄物となるのを防ぐことです。
ISCC Plus 認証は、原材料から最終製品までの複雑なサプライチェーン全体でのマテリアルフローを追跡するシステムに対して付与されるものです。これにより、OEM 各社は認証済みの材料を用いた自社製品の持続可能性を文書化・定量化できるようになります。
また、各ブランドのオーナーは、この認証を使って自社製品が持続可能な材料を使っていることをアピールし、消費者により責任ある選択肢を提供できるようになります。
ブランドにも、企業やエンドユーザーにも、単に持続可能性を標榜しているだけでなく、原材料がしっかりと説明された製品であるという安心感がもたらされます。
このような取り組みは、ソリューションや材料に対する業界全体の責任意識を高めるうえで、良い前例となります。
SABIC の PP&E4P 事業担当ゼネラルマネージャー、Lada Kurelec は次のように述べています。「再生可能・リサイクル資源を原料とするPPコンパウンドや樹脂に対して業界初の ISCC Plus 認証を取得したことを大変誇りに思います。
これにより、当社のPPをご利用のお客様に対し、環境バランスを向上させ、持続可能性に関する高い目標を達成するための有効な選択肢を提供することができます。
へンクの製造拠点でこれらの新素材を大規模に生産することにより、安定供給を確保できると同時に、製品が気候変動や化石資源の枯渇に与える影響を軽減する取り組みを推進することもできます。」
従来の化石資源を由来とするルートと比較して、このプロセスは地球温暖化係数(GWP)を大幅に低減させ、再生可能成分 40% で、CO2 ニュートラルに近い状態が実現できます。
化石由来原料の代わりに、再生可能または循環型の原料を1トン生産工程に投入するごとに、生産される約1トンの物質が再生可能または循環型分類されることになります。
これは、プラスチックを高品質な用途に再利用し、貴重な使用済みプラスチックが廃棄物となるのを防ぐという私たちのビジョンを実現するもうひとつの方法です。