必要な場所に水を届けるために
水は世界で最も貴重な資源です。SABIC(サビック)の新しいパイプ材料とパートナーシップは、水を必要としている人々や場所への効率的な供給を実現しています。
信頼できる水の供給は、人間の健康や福利だけでなく、農業や工業など、水に依存する多くの生活分野にとって欠かせないものです。人口が増加し、都市化が進み、世界の多くの地域で水不足が問題となっている今、「水を無駄にしないこと」がこれまで以上に重要になっています。
にもかかわらず、現在、世界中で供給されている水の25〜50%が失われています。その多くが水道管の漏水によるものであり、大きな問題となっています。そのため、より高品質の水道管は、水の損失を抑え、重要な水資源を必要な場所に届ける取り組みにおいて、極めて重要な役割を果たします。
プラスチックは、鉄やコンクリート、粘土といった従来のパイプ材料に代わる優れた材料として利用されてきました。腐食や磨耗に強く、軽量で施工が容易であり、内側の表面が滑らかなため、水の汲み上げに必要なエネルギーも少なくて済みます。
そして現在、SABIC(サビック)の新しいBiAxパイプテクノロジーにより、プラスチック製水道管の性能がさらに向上しました。
当社が開発した「二軸延伸」に適した樹脂により、製造パートナーは、より軽く、より強く、コスト効率・エネルギー効率に優れた新世代のパイプを製造できるようになりました。BiAxパイプテクノロジーによりパイプを薄くできるため、材料を30%以上節約できます。さらに、緩やかな亀裂進展や摩耗に対する耐久性が高まることでパイプの寿命が延びる上、プラスチックパイプの内壁をより滑らかにできるため、水を流すのに必要なエネルギーのさらなる削減も可能になります。
SABIC(サビック)はパートナー企業とともに、先端材料を用いて、急成長する世界における最も切迫した問題のひとつに取り組んでいます。