薬物乱用防止に向けた総合的な取り組み
薬物乱用の問題は、人間関係や社会にも影響を及ぼします。薬物乱用撲滅に向けたSABICの包括的な戦略は、当社の社会的責任プログラムにおける最重要課題を克服するための行動計画です
繁栄するコミュニティで健康で安全な生活を送ることは、私たち全員が共有する大望です。しかし、薬物乱用は私たちが目指す未来を脅かします。それは、薬物乱用が人々の健康、社会的絆、経済的健全性に深刻な影響を及ぼすためです。SABICは薬物乱用の壊滅的な影響を目の当たりにして、薬物乱用防止の最も重要なアプローチは予防、リハビリテーション、そして薬物依存者の社会復帰に投資することだと認識しています。このアプローチこそが、家族、若者の命、そして地域社会の福祉を守る鍵となります。私たちはこのような使命のもと、CSR活動を行っています。
当社の薬物乱用防止に対する3部構成の戦略は、国主導の取り組みと連携し、地元機関の協力を得て実施されます。薬物乱用の防止から薬物依存症からの回復の支援まで、以下の戦略に基づきこの問題に総合的に取り組んでいます。
- 防止。薬物乱用を防止するためには早期介入が重要です。私たちは、国家麻薬統制委員会(NCNC: National Committee for Narcotics Control)と協力して、全国的に薬物乱用撲滅への取り組み「Nebras」を推進しています。SABICは、教育と啓発、家族のエンパワーメント、市民社会の参加促進などのNebrasプログラムに5,000万サウジアラビアリヤルの予算を割り当てました。
- 治療。SABICは、薬物乱用の被害者に対する治療はアクセスしやすく効果的であるべきだという信念のもと、リヤドにメンタルヘルスと依存症治療の専門病院を設立するために3億サウジアラビアリヤルを投資しました。この医療施設は国際的なベストプラクティスのガイドラインに従い、25の外来診察室と150の病床を備えており、治療だけでなく治験や研究の機会も提供しています。
- リハビリテーション。回復するにつれて、薬物依存者には依存症を克服し、生活や社会へ復帰するための支援が必要となります。彼らの社会復帰を支援するために、SABICは5,400万サウジアラビアリヤルを投資し、リハビリ中の人々の避難場所となる「ハーフウェイ・ホーム」センターをサウジアラビアのディルイーヤに設立しました。
薬物乱用撲滅に向けたSABICの総合的な戦略は、薬物依存症からの回復は変革をもたらすものであり、更生した人々は地域社会や国全体に計り知れない貢献を果たすという当社の信念に基づいています。薬物乱用から人々を守ることは、すべての人にとって健康で安全な未来へとつながっているのです。